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    産業用ポンプの異音の原因と対策|音の種類でわかる故障のサイン

    設備別ポンプ

    日々の稼働の中で、ポンプから「いつもと違う音がする」「異音や振動が大きくなった」と感じたことはありませんか?

    ポンプの異音は、設備が発する初期のトラブルサインです。異音を放置すると、突然のポンプの停止や深刻な機器の破損につながり、生産ライン全体に多大な影響を及ぼす恐れがあります。

    本記事では、「音の種類」から推測できる異音の原因と、それぞれの適切な対策について解説します。

    ポンプの異音を放置するリスクとは

    ポンプから異音が発生している状態は、内部の部品が異常な摩耗を起こしていたり、流体の流れに異常が生じている証拠です。これを放置すると、以下のような深刻なトラブルに発展します。

    • メカニカルシールやベアリングの破損(水漏れ・油漏れの原因)
    • インペラ(羽根車)やケーシングの破壊
    • モーターの焼損
    • 突発的なライン停止による多大な経済的損失

    「まだ動いているから大丈夫」と過信せず、異音に気づいた段階で早期に原因を特定することが重要です。

    【音の種類別】ポンプの異音の主な原因

    ポンプの異音は、その「音の聞こえ方」によってある程度原因を絞り込むことができます。代表的な5つのパターンを紹介します。

    ①「ガラガラ」「パチパチ」と砂利が転がるような音

    原因:キャビテーション

    ポンプ内部で圧力が局所的に低下し、液体が気化して無数の気泡が発生・圧壊する現象です。気泡が弾ける際の衝撃波がインペラにダメージを与え、「ガラガラ」「バリバリ」といった激しい異音を発生させます。

    ②「キーン」「ゴロゴロ」「ジー」という音

    原因:ベアリングの劣化・損傷、潤滑不良

    モーターやポンプ本体を支えるベアリングに異常がある場合に出る音です。グリス切れによる潤滑不良や、経年劣化による金属の摩耗・フレーキングが原因です。高音の「キーン」は潤滑不良、低い「ゴロゴロ」はすでに傷が入っている可能性が高いです。

    ③「カラカラ」「カンカン」という金属が当たる音

    原因:異物の混入・インペラの接触

    配管内から流れ込んだ固形物(ゴミ、サビ、金属片など)がインペラに当たっている音です。また、ベアリングの摩耗などが原因で軸が振れ、インペラとケーシング(外枠)が直接接触している場合にも金属音が発生します。

    ④「ブクブク」「シュルシュル」という音

    原因:空気(エア)の吸い込み

    吸込配管の継手部分の緩みや、パッキンの劣化、または吸込タンクの液面低下により、液体と一緒に空気を吸い込んでしまっている状態です。吐出量が不安定になる原因にもなります。

    ⑤「ブーン」という低い音・周期的なうなり音

    原因:ミスアライメント(芯出し不良)

    ポンプとモーターを繋ぐカップリング(軸継手)の芯出し(アライメント)がズレていると、回転軸に無理な力がかかり、異常な振動とともに低い異音が発生します。

    >>当社のポンプ修理事例はこちら

    産業用ポンプの異音を解決する具体的な対策

    原因が特定できたら、次のような対策を実施します。

    キャビテーション・エア吸い込みへの対応

    流体側の問題である場合、以下の配管・運用条件を見直します。

    • ストレーナー(ろ過器)の清掃:吸込側の詰まりを解消し、圧力を正常に戻します。
    • 吸込揚程の見直し:バルブの開度調整や、液面レベルが低すぎないか(空気を吸っていないか)を確認します。
    • 配管接続部の点検:空気を吸い込んでいる箇所がないか、フランジや継手を増し締めし、必要に応じてパッキンを交換します。

    ベアリングのグリスアップと交換

    「キーン」という初期の音であれば、適切なグリスを補充することで改善する場合があります。しかし、「ゴロゴロ」と音質が変わっている場合は、すでにベアリングが物理的に損傷しているため、速やかなベアリング交換(オーバーホール)が必要です。

    芯出し(アライメント)の再調整

    振動を伴う異音の場合は、ダイヤルゲージやレーザーアライメントツールを使用し、モーターとポンプの軸心が一直線になるよう精緻に再調整を行います。土台(ベース)のボルトの緩みがないかも同時に確認します。

    内部の分解清掃(異物除去)

    異物混入が疑われる場合は、ポンプを停止してケーシングを開放し、内部の異物を除去します。その際、インペラに欠けや異常な摩耗がないか目視で点検し、ダメージが大きければ部品交換を行います。

    異音を防ぐための日常点検ポイント

    ポンプの寿命を延ばし、突発的な故障を防ぐためには、日々の点検(予防保全)が不可欠です。

    • 聴診棒を使った音の確認:定期的に聴診棒やドライバーをベアリング部に当て、音の変化を記録する。
    • 振動計・温度計の活用:数値で定量的にトレンド管理を行い、異常の兆候を早期発見する。
    • ストレーナーの定期清掃:キャビテーションの原因となる吸込側の詰まりを予防する。
    • 適切な潤滑管理:メーカーが推奨する頻度と油種でグリスアップを行う。

    ポンプの修理が難しい場合はお任せください|徳島、香川、高知、兵庫、岡山、広島、愛媛に対応!

    産業用ポンプの異音は、キャビテーションやベアリングの摩耗、エアの吸い込みなど、様々な原因によって発生します。音の種類から原因を推測し、ストレーナーの清掃やグリスアップなど、まずは自社でできる初期対応を行いましょう。

    しかし、「原因が特定できない」「分解修理や芯出しの技術に不安がある」といった場合は、無理に稼働を続けず、ご相談ください。プロの診断による早期のオーバーホールが、結果的に最もコストダウンに繋がります。

    ポンプの異音や振動でお困りの際は、ぜひお気軽に弊社までお問い合わせください。

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